最近、物忘れや紛失物が多くなったと思いませんか?
もの忘れ(認知症)とは、さまざまな原因で脳が障害され、記憶力や思考力の低下などの症状が出てくる病気です。主に「脳血管性」のものと「アルツハイマー型」があります。
脳血管性は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害により脳細胞の一部が死滅した結果認知症を発症するものと、はっきりとした症状がないままに小さな梗塞や出血が多発して認知症が起こる場合があります。
アルツハイマー型は、脳の萎縮が進行する病気です。原因は不明ですが、新しいことが覚えられず、日時や場所がわからなくなるなど、知的機能全般が低下します。
ご高齢者の方へ(もの忘れ外来について)
世界有数の長寿大国である日本は、現在超高齢社会を向かえております。
もの忘れや様々な気持ちの変化など、ご高齢者の方、周囲のご家族の方々も含め、単に年のせいとお考えではございませんか?もしかしたらとお心当たり、またはご心配な方は是非ごお気軽にご相談下さい。
当院では、各種書類の作成(介護保険主治医意見書、訪問看護指示書、成年後見制度用鑑定書など)や障害者手帳の交付なども承ります。
※別途費用がかかる場合がございます。
『認知症』の予防について
もの忘れ(認知症)を防ぐためには、日ごろから読書や思考ゲーム(将棋やチェス)など、脳を活性化させる趣味を持つことが大切です。他にも楽器の演奏や旅行、ダンスなど、ご自身の生活リズムあった趣味などもお奨めします。食生活では青背の魚、緑黄色野菜をバランスよく食べることも動脈硬化や老化の予防になります。
また、散歩やジョギング、水泳などの適度な運動は、動脈硬化をひき起こす生活習慣病の予防に役立つと言われています。
脳血管の梗塞や出血、アルツハイマーなどの重篤な病気から、もの忘れが発症するケースもありますので、違和感やもの忘れの自覚症状などがある場合は、お早目に当院までご相談下さい。
『認知症』の治療について
脳血管型認知症
動脈硬化など脳卒中(脳梗塞、脳出血)の再発によって認知症の症状が進むと言われています。
再発防止のために、高血圧の治療や高脂血症の治療、血管が詰まりにくくなる治療などが挙げられます。
また、うつ病やせん妄などを併発することがありますので、その場合は抗うつ薬や少量の精神安定薬などを併用する場合があります。